今から２０年前、私が敬愛する経営の先生からこの言葉を聞いたとき、こわばっていた関節がゴキッとはまったような気がしました。
いろんな職歴を経た私ですが、物売りくらい得意で、物売りくらい嫌なことはありませんでした。
無理な売り込みで消耗し、買ってもらった恩義が増えて肩が凝り、はてしなき狩猟の連続に、心がまいってくることがしばしばでした。
そんなときに「商売とは固定客の創造なり」という言葉は、何か救いを感じさせてくれるようでした。
価値を創造し、その価値を供給し、その価値をともに喜び合い、その関係を持続していく。
これなら、売り手も買い手も立場が等しいパートナーとして互いに敬意を持ち合えるはずだ。
売るという行為がただ自分の生活のためということから、人に喜びをもたらすためという積極的な気持ちに転換するきっかけとなった言葉でした。
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このシリーズは脚本：私ノボ村長、絵：同級生ゴリランジェロ氏のコンビで作成しております。
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