80年前のモダンメカニクス

 小1の孫のノートを見たら「ドラエモン」に出てくるマシンのカタログになっていました!「元やろっ子」ならその気持ちわかりますよね〜。
 いくつになっても男は「やろっ子」、夢のマシンやら超常兵器やらにあこがれっぱなしです。

 女の人たちが、いくつになっても「手しごと」をこよなく愛するがごとくです。

 やろっ子の興味の延長が科学の発展でありますが、反対に戦争兵器のエスカレートにもつながったりします。

 持って生まれた習性ゆえに、人類の「善き進化」はなかなか困難なことではあります。

 そんな「元やろっ子」の私が最近見つけた本は、タイムマシンのように私を50年前(つまり10歳)に連れ戻してくれました。

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 その本の名は『モダンメカニクス 世紀の発明大図鑑』 (世界文化社)という図鑑です。

 ちなみにお値段は1800円也。

 「黄金期のアメリカが夢見た未来像が現代のテクノロジー群を予言していた」

 <空中戦艦や巨大旅客機、殺人光線などの超兵器から携帯電話や地下都市といった現代の生活まで21世紀の文明の多くは80年前に空想されていた!>

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 まずは本の表紙です。

 金属の飛行船やら、エイのような乗り物・・・、今とはまったく異なるイメージのデザインが新鮮です。

 1930年代の日本のこの種の本と比べれば、実に先進的、科学的です。

 この本に描かれた多くがその後実際に作られました。

 最近できたばっかりのものだってあります。

 当時の日本とアメリカでは、科学や産業における国力がよほど違っていたことがよくわかります。


 これから出てくるかな〜、というのは水陸両用や通勤用のミニヘリコプター。



 車輪一体型モビールというのがけっこう多く載っていました。

 趣味の範囲みたいですが、実際に作られ、競技大会まであるようですね。




 これは現代の「DVD」となりました。


 最近出始めた「ウェアラブルコンピューター」の最初の構想がこれみたいですね。


 遠心力治療システムです。なんか効率的すぎてちょっとひけますね。。。


 海を歩き続けるハツカネズミ?


 ヨットサイクリング?

 人力がまだまだ入っているところが楽しいですね。ある意味健康的な発想かも。


 これも野性が残っていておもしろい。山岳一人乗りトラクターバイクです。


 列車式飛行機。JRとANAが合併したようなもんですね。


 笑っちゃうのはこれ。コピーにもあるとおり、垂直渋滞どうするんでしょう?

 でも立体駐車場や高層駐車場は現代において実現していますから、その母胎となったものかもしれません。

 
 この時代は毒ガスへの恐怖。今は放射能への恐怖。

 同じ恐怖と、同じ姿かっこうがいまだそのままというのは実に考えさせられます。。。



 少しショックなのはこれ。

 戦前、戦中の日本人も、アメリカ人を青鬼みたいに思っていたでしょうからどっこいどっこいでしょうけど。。。


 こんなイメージを持ってしまうから、世に戦は絶えぬなり、ということになるんでしょうかね。

 あの『猿の惑星』の猿も日本人であるそうですから。(原作者ピエール・ブールが戦時中日本軍捕虜となった経験をもとにしています。)