背広姿でプチ登山 その11(荒雄岳に登る)

 以前より気になっていた鬼首(おにこうべ)の奥にある「荒雄岳」に登りました。標高984メートルは、ほぼ身障者レベルの私にはヘビーすぎました。。。なんとか帰ってきました。
 (「背広姿で・・・」というタイトルは最初背広姿で登山をしたことに由来します。その後はハイキング風に着替えて登っておりますがシリーズ名としてそのまま使っております)
 今年第二座目の登頂です。
 
 かなりマイナーな場所にある「荒雄岳」ですがけっこう背が高い。

 それでもわがバイブル『宮城県の山』によればファミリー向けと書かれていて、昨年より「ふむ?」と興味を感じておりました。

 しかし、ほとんど登山客がいない奥深い山に思え、熊も心配だしこの山は誰かと一緒に行こうかなと考えておりました。
 
 熊にはクマというわけでもないのですが、相棒の熊さんを突然今朝誘いましたが、あいにく先約があって同行できないとのことでした。

 外を見れば今日はとてつもない快晴、「休日だし誰か登ってるかもしれない」と思い、ひとりで鬼首の奥地へと車を走らせました。

 しかし昨年確認しておいた登り口を見逃してしまい、30分のロス。

 登山口をなんとか見つけると、おりしも70代とおぼしき男性二人が山道に入っていくのを見ました。

 これはラッキー!(なんとなく安心です)

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 12時30分に登山を開始しました。

 最初は平たんで広い道が続きます。

 マイナーな山なのにけっこう整備されているんだな〜と少し安心しました。

 ところが1000メートルに近い山、急登はないものの細いつづら折りの登りが延々と続きます。

 ブナの新緑はとても清々しいものです。

 コースタイムは一時間、私のタイムは1時間半、ま〜予定通りの時間で14時に頂上に着きました。

 先に登っていたお二人は下り始めるところでした。

 一週間前に降った大雨が影響しているのか、ブヨやコバエがとても多く、道中ずっと道連れでした。

 頂上でもうるさくてゆっくり休憩していられません。

 まじかにそびえる栗駒山を見ながら、おにぎり二個と水の昼食をすばやく済ませ、14時15分下山開始です。

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 ブヨやコバエはその数を増し、下山するまで数分の休憩をとるのも困難でした。

 立ち止まると顔の周りによけい群がってくるのです。

 思わず一句吐き出しました。

 「おらの山 とっとと下れと ブヨの群れ」

 私の場合は登りよりも下りが大変。それでもこの山は急登がなかったから1時間15分くらいで下れるのではと踏んでいました。


(登山道をふさぐ倒木がけっこうあります)

 ところが、休憩できなかったせいか、トボトボヨロヨロの(決して人には見せられない)ゾンビ歩きで、なんと二時間もかかってしまったのです!

 もう本当に嫌になってきました。

 ようやく登山口に下りたのは16時20分、日はまだ高いのが何よりでした。

 車で帰路を走りながら、「私の股関節では標高500メートルくらいの山が精一杯かもな〜」と、少し落胆を感じた深山の夕方でした。

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 →背広姿でプチ登山
 →背広姿でプチ登山2
 →背広姿でプチ登山3
 →背広姿でプチ登山4(頂上間近)
 →背広姿でプチ登山 その5(薬莱山に登頂!)
 →背広姿でプチ登山 その6(おこま山に登る)
 →背広姿でプチ登山 その7(たっこ森に登る)
 →背広姿でプチ登山 その8(笹倉山に登る)
 →背広姿でプチ登山 その9(倒木だらけで道に迷う)
 →背広姿でプチ登山 その10(ツツジの徳仙丈山でMy山開き)