人を責めなくてよい職場

 本日、国のコロナ緊急事態宣言が多くの県で解除されました。解放感のせいか、空の青さ、春風の暖かさ、賑やかな鳥の声がとても心地よく感じられます。

 とはいえ、コロナ津波の第二波、第三波は必ず来るだろうと、だれもが思っています。ですから、コロナ自粛モードの仕事スタイルは今後も継続していくことになるでしょう。

 それは、今後の仕事や社会のコンセプトをも大きく変えていくことになるでしょう。いったいどんなコンセプトに変わっていくのでしょうか?

 私は、「仕事=生産性の向上+人間性の向上」というコンセプトが拡がっていくと思っています。人は仕事において「利益を生み出す道具」から、「喜んで利益を生む主体」になる。そんな経済社会に近づくだろうと思っています。

 ITやテレワークの拡充によって、満員電車の通勤もやがてなくなるでしょう。皆一律だった学校教育も一人一人の学力や適性に合わせたしくみに変わっていくことでしょう。

 従来、「利益」「効率」「生産性」だけで納得させられてきた仕事のしくみや方法も、人間性という観点からそのメリットを語ることに変わっていくでしょう。

 そのひとつの例を「標準化」をテーマにして漫画にしてみました。

 私はかつて尊敬するコンサルタントの先生からこう教わりました。「標準化とは人をロボットにする画一化ではない。本当の目的は「人を責めなくてよい職場」をつくるためである」と。

 定石とされている仕事のしくみや方法には、もともと人間的要素が強く入っています。だから全世界に広まり長続きしているわけです。しかし今までは、人間的観点からメリットを理解させることはありませんでした。

 これからは、従来のしくみや方法が働く人の人間性にどう関わるのか、再検討と再認識が進んでいくことでしょう。

 人間性のメリットを理解したとき、人は自ら進んで生産性向上に取り組むことになっていくはずです。

 そして、顧客のみならず労働者の人間性に対する深い洞察力と温かさを持った企業だけが生き残れる経済社会になっていくことでしょう。ぜひ、そうなってほしいものです。

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 このシリーズは脚本:私ノボ村長、絵:同級生ゴリランジェロ氏のコンビで作成しております。

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