巣鴨って大阪みたいにおもろい!なんと巣鴨信用金庫では「市」を開いているらしいんですよ。
巣鴨って「おばあちゃんの原宿」とよばれているらしく、その賑やかぶりは私もちょくちょくテレビで見ることがあります。
数日前の新聞に、その巣鴨にある金融機関「巣鴨信用金庫」が、なんと「市」を開いているという記事がありました。
しかもその「市」におばあちゃんたちが三千人以上も殺到、っていうんですからびっくりです。
朝日新聞 2013.5.31
お年寄りが大行列…えっ、信用金庫に!
■取引先が出店、「四の市」人気
「おばあちゃんの原宿」として有名な東京・巣鴨の巣鴨信用金庫本店前に14日朝、杖をついたお年寄りが並んでいた。年2回、取引先が集まって店を出す「四の市」に来た人たちだ。
午前10時に開店すると、信金職員が「いらっしゃいませ」と迎え入れた。洋・和菓子などを売るブースには人だかり。この日は約3600人が入り、入場整理する時間帯が続いた。
板橋区から来た小泉君子さん(83)は帽子や、ひ孫用の傘を買った。旅行が大好きだったが、「長旅はもう無理。今はここへ来るのが楽しみ」と話す。
■年金受け取り、口座数も増加
巣鴨では毎月4日、14日など「4」のつく日に縁日が開かれ、高齢者でにぎわう。同信金は「トイレや休憩場所を提供しよう」と、20年前からホールを「おもてなし処」として開放。お茶などを配り、落語家を呼んで演芸会も開く。今月、おもてなし処の来場者は通算100万人を超えた。「四の市」はこの延長で始まった。同信金の年金受け取り口座は年々増加し、昨年、9万件を突破した。
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全国信用金庫協会の篠原幸治・広報部次長は「信用金庫イコール小さい銀行ではない」と強調し、「弱者救済から始まった非営利組織。行政とは違う視点で地域の課題に取り組むという点ではNPOやNGOと重なる部分がある」。取引先を巻き込み、地元の名産品を作ることもあるという。
規模に惑わされず、「小さいゆえの存在意義」をしっかり把握した企画。一見奇をてらったように見えて正反対。
まさに信用金庫ならではの「弱者救済」の真髄を、誰にでも理解させることができるすばらしいブランド戦略だと思います。
原発反対の方針をを明確にかかげた「城南信金」も理念がしっかりしていてカッコイイ!と思いましたが、「巣鴨信金」も理念があったかい!と思いました。
巣鴨信金の取り組みって「お堅いことをやわらかく」の感じですね。
井上ひさしさんの言葉を思い出しました。(私も参考にしないとな〜〜)
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、ゆかいなことはあくまでもゆかいに」