ノボノボ童話集「新しい名前」

 昨晩は会社の新年会をしました。年に一回ですが東京、大阪、山形各拠点の仲間も集まり盛り上がりました。宴会、カラオケ、都市部の人は実に元気がありますね〜。みんなの笑顔を見ながら、幸せ創造の会社にしていかないとな〜とつくづく思いました。

ノボノボ童話集

新しい名前

名前がない人はいません。

名無しの権兵衛にだって「ゴンベエ」という名前があります。

人にも物にも名前があって、初めて社会に存在できるわけです。

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今の世がどうにも変なことだらけなのは、

もしかしたら名前が変だからじゃないか?とK氏は考えました。

そこで新しい名前をあれこれ考えてみました。

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まず誰よりもカンチガイが多く、なによりも物騒な「政治家」という名前。

これを「国民代理人」という名前に変えました。

総理大臣は「国民代理人世話役」

国会は「国民意見検討会議」にしました。

憲法は「国民代理人の掟」にしました。

自衛隊はもちろん「国際救助隊」です。

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次は暴走族になりがちな経済界について考えてみました。

まず「会社」という名前を変えることにしました。

これを「幸せ創造共同体」という名前に変えました。

社長は「幸せ創造牽引役」

社員は「幸せ創造アーティスト」にしました。

仕入先や外注は「共創仲間」にしました。

お客様は「神様」ではなく、「共感仲間」にしました。

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次は学校です。

まず「学校」という名前を変えることにしました。

これを「夢の学びや」という名前に変えました。

生徒は「夢追い人(びと)」

先生は「種まき人(びと)」

校長先生は「夢の守り人(びと)」に変えました。

PTAは「クレーマー」ではなく、「子どもの夢支援隊」にしました。

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K氏は産業名についても考えてみました。

農業は「田畑育命業」

水産業は「海洋育命業」

林業は「環境維持業」

工業は「安心価値創造業」

建設業は「安全環境創造業」

商業は「幸せ価値販売業」

サービス業は「幸せ価値提供業」

情報産業は「余暇創造業」です。

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「余暇創造業」とはいったいなに?

しごとのしくみを効率化して、本来のしごとの目的である

「ムダ」を楽しむ時間を創造する産業ということです。

人間は本来「遊びをせんとやうまれけむ」なのです。

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K氏の名前変更プランは日本では笑いものになりました。

ところがヨーロッパ、アジア、南米のある小さな国々が

これはおもしろそう!と実施しました。

最初国民のほとんどがとまどいましたが、

だんだんと名前の由来を真剣に考えはじめました。

その結果はいうまでもないことです。

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あらゆることにおいて、昔からの名前にこだわらず、

「本当の名前」を探すということは実に大切なことです。

ノボノボ童話集
 →「無敵の鎧」
 →「妖怪ワケモン」 
 →「森の言葉」
 →「究極の薬」
 →「アキレスと亀」
 →「宇宙への井戸」
 →「思いがけない幸せ」
 →「本屋の秘密」
 →「美しき誤解」
 →「サンタの過去」
 →「車のない未来」
 →「恐怖のミイラ」
 →「一番暖かい服」
 →「沈黙は金」
 →「素晴らしき嘘」
 →「未来から来た花嫁」
 →「未来のお化粧」
 →「幸せのタイミング」
 →「夢を描く画家」
 →「忍者犬チビ」
 →「窓ごしの二人」
 →「超電池社会」
 →「素晴らしき新人類」