静かな三陸の海

 なんて気持ちのよい秋晴れの日でしょう。今日は三ヶ月ぶりに南三陸町に行ってきました。ボランティアセンターに用事があって。静かなマリンブルーの三陸の海、そして積み上げられたままの瓦礫の山・・・なんというコントラストでしょうか・・・。
 実は今週13日から15日まで我が家にボランティアさんが泊まることになりました。平塚市で働いている下の娘の同僚がボランティアに来るのです。

 その子をボランティア先まで乗せていくので、道のりの確認とボランティアセンターへの問い合わせで、今日はドライブのようにして夫婦で南三陸町に行ってきました。

 なんというすばらしい秋日和!海は静かに陽を照り返し、周りの風景も澄んだ空気でくっきりした様子に感じられます。

 しかし、町の中は瓦礫が集積されたとはいえ、ほとんどあの日のまま。高台には仮設の店舗も増えてきましたが、まだまだ町並みとはとてもいえない・・・。

 途中の道路にはめちゃくちゃになった自動車の残骸などもいたるところに残ったままです。

 新聞とかテレビとか見ていると、けっこう復興が進んでいるような印象を受けますが実態とはかけはなれているようです。

 それでも、放射能がないだけ、あとは復興のスピードのみという段階に入ってきたことはまちがいないでしょう。(どこも大変でしょうが、福島の悲惨さはまた特別でなんと言ったらいいか・・・)

 今日はどの仮設住宅にも人影が見えず、どこも閑散としてました。このすばらしい秋日和の中、被災者の方もどこかへ気晴らしに行かれたとしたら、とてもうれしいことですが・・・・。

 ボランティアさんが不足がちになってきたこれからこそ、あまり協力できなった私たちが、細く長く、出来る範囲のお手伝いを静かにやっていきたいなと思っています。

参考
 もうひとつの気持ち
 ボランティアのボランティア
 ボランティア依存症万歳!
 元気復活!南三陸町福興市
 ナウシカスタイル 
 ネットで「三陸道の駅」
 孔子が牛を買った話