ロバの本屋

 山奥の蕎麦屋さんが繁盛するように、これからは山奥の本屋さんが繁盛するかもしれません。本屋さんの新しいコンセプトを『ソトコト』で知りました。
 きっとどんな仕事でも、「お金に無理がない」ならば、自分の人生と重なり合う楽しい仕事になるのでしょうね。

 「そうは言っても、できるはずないよ。。。」多くの人がそう考えるでしょう。いや私だって。

 しかし今月号の『ソトコト』特集「なじみの本屋」をパラパラめくっていたら、世にはそのような方々が(実は)たくさんいるのだ、と気づきました。

 その一つの例が「山奥の本屋さん」です。

わずか20世帯の集落に。

ロバの本屋、今日ものんびり営業中。

 人里離れた温泉街。そのまた離れた集落に、ロバの名を冠した小さな本屋があります。

 店主は好きなものに囲まれ、遠くまで足を運んでくれたお客さんと同じ時間を過ごします。

 山口県長門市の俵山温泉にある小さな本屋をのぞいてみました。

 もともとロバ小屋ならぬ、ウシ小屋だったんだそうです。

 この牛小屋と母屋を月一万円で借り受け、自分たち夫婦で改装したのだそうです。

 改装費用は150万円ほどだったらしいです。

 本を売るというよりも、本と接する場所を提供するという感じですね。

 だとすれば「サービス業」かな?

 お客様がまたユニークです。

 まずは「炭焼き帰り」のおばちゃんたち。

 遠くから月に一度来る「書店員」さん。

 置いてある本も実に味がありそうです。

 店主夫婦の生活の様子です。

 植木職人として地元で働く旦那がまたいいことを言う!

 店は彼女の場所。

 自由にやってほしい。

 ぼくはそのためのエンジンですかね。

 まさに店主は「シンデレラ」です!

 そう、大富豪でなくても、大都会でなくても、いやそうでないからこそ「おとぎ話」は現実にできるんですね〜。

 「お金の無理」「生活の無理」を取り除くことさえできれば、田舎には宝のような自然がまだまだいっぱいあります。

 私も、このような方々に少しでも近づいていきたいものだな〜と思っているんです。

 「会社人(経済人)」「社会人(政治人)」の世界だけに、どっぷり浸かりすぎてきた反動もあるんでしょうが。。。

 これからは「人間(自分)」「生き物(自然)」の世界により近づいていきたいものです。

 それと少しでもいいから、「会社人(経済人)」「社会人(政治人)」「人間(自分)」「生き物(自然)」それぞれの世界が重なり合えばいいな〜と思っているんです。