孫のカラオケに大笑い

 いつものごとく、娘が忘年会とのことで孫二人がわが家に預けられました。母親の飲み会が終わるまでどうつなごうかと。。。そこでカラオケの登場でした。
 7.8年くらい前に娘が祖父の誕生日祝いに買ってくれたテレビに接続するカラオケセット。

 おじいさんはもう使い方も忘れたし、耳も遠いのでわが家に持ってきました。

 わが孫軍団はとても元気でわがまま、そして母親べったりの甘えん坊将軍です。

 腰の痛い女房、股関節の痛い私、母親が帰る夜更けまで孫たちをどのように飽きさせずに過ごさせようかと大変です。

 何よりも一番の特効薬は「妖怪ウオッチ」を見せることです。

 パソコンの映画配信サービス「fulu」を契約しているので見放題です。

 しかし、あまり液晶画面を見せていては目にも体にも頭にも悪い、そこで次なるアイデアは?

 ハッと思いついたのが「カラオケ」でした。

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 マイクをテレビにつなぐだけの簡単カラオケです。

 アニメや外国の歌なんかも入っています。

 さて、小学校二年生のユウキに何を歌いたいか聞いたら。。。

 なんと『神田川』

 「あなたはも〜〜〜う忘れたかしら、赤い手ぬぐいマフラーにして〜〜♪」

 どこで覚えたのやら、まずまずの歌いっぷりでした。

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 そして次に選んだのが!

 吉幾三『俺ら東京さ行くだ』


(二人で妖怪体操?)

 この歌をこの晩10回、翌朝も10回くらい歌い続けたのです。

 なおちゃんは踊りながら一緒になって。

 ところが聞いている私たちもこの曲の歌詞に大笑いです。

 まるで私たちの幼少の頃の様子を彷彿とさせるし、まもなく来る老境のスケッチのようにも思えるからです。

 たとえばこんな歌詞。

 「婆さんと 爺さんと 数珠を握って空仰ぐ♪
 薬屋無ェ 映画も無ェ たまに来るのは紙芝居♪」

 孫がこっちを見て笑いながら歌います。

 なんか(もうすぐ先の)私たちみたいな気がしてきて、ついつい笑ってしまいます。

 「紙芝居」は私たちが幼少時の頃の懐かしい思い出です。

 小学校の放課後に、よく校庭のはしっこに来た赤鼻のトナカイならぬ赤鼻の紙芝居屋さんを思い出し、つい笑ってしまいました。

 自転車の荷台にセットした紙芝居と水飴の引き出し、水飴を買わずに遠くから「ただ見」してると怒ったけな〜。

 みなさんも心で歌いながら歌詞をじっくり味わってみてください。

 60歳以上なら、なにかしらノスタルジアを感じると思うんですが。

 吉幾三さんの年代ならこの歌詞通りさもありなむと心から思います。そんな時代風潮でした。

 ところが、これがまた笑ってしまうところですが、今の私の心境は『俺ら田舎さ行くだ』なのです。

 「新聞無ェ 雑誌も無ェ たまに来るのは回覧板♪
  信号無ェ ある訳無ェ 俺らの村には電気が無ェ♪」

 
 もし私が『俺ら田舎さ行くだ』を作詞するなら、この後こう続けるでしょう。

 「何にも無ェど思ったら 自然の恵みが いっぺえだ♪」

 あれ、歌詞の語呂が曲に合わないな〜〜。

 孫が大きくなったら作曲してもらおうかな。