QCDS四つそろって仕事なり

 「浜の真砂は尽きるとも世に偽装の種は尽きまじ」ですね〜。ドイツも日本も品質管理の頂点にいる自動車産業がやらかしているとは実にショッキングです。

 ここ10年間を思い出してみれば、食品、建設、サービス。。。ほとんどの産業に偽装事件がありました。

 そしてついに、フォルクスワーゲン、三菱、スズキという製造業の代表である自動車産業での燃費偽装事件です。

 管理技術のお手本として自動車産業を尊敬していた私にとっては実に残念なことです。

 しかし、よく考えてみれば、これらの問題は管理技術の問題ではなく、理念(モラル)の問題であることがわかります。
 
 何かのために何かを犠牲にするというのは、実は私たち人間のサバイバル本能なのかもしれません。

 そうすると、理念というものは、本能に対するブレーキの役目を果たすものといえるのではないでしょうか?

 理念というものの役割をあらためて考えさせられるのと同時に、それが今、社会において弱まってきていることに危惧を感じてしまいます。

 私は「こうありたい」という「夢」よりも、「何々をします」という「約束」と、「何々をしてはならない」という「掟」のほうが、会社の理念にはより大切であると思うんです。
 聖書に「汝〜〜すべからず」ばっかし書かれているのは、きっと古代から、人間の傾向、つまり「私たちがやらかしてしまうこと」を私たち自身が経験上とくと知っているからでしょうね。

 政治における憲法も、きっと同じ役割があるんじゃないのかな〜と私は思っています。

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 このシリーズは脚本:私ノボ村長、絵:同級生ゴリランジェロ氏のコンビで作成しております。





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