売る力は生きる力

 今までに6回しごとを変えました。それぞれ似ても似つかぬ異業種でした。今となっては実に経営の役に立つこととなりましたが、当時は、喧嘩したり、やり過ぎて燃え尽きたり、お金の苦労も伴って人生のおどげでない(大変苦労する)時期が続きました。そんな私がいちばん得意でいちばん苦手な仕事の分野、それは「物売り」でした。そして今もそうです。

 今日の話のきっかけはこんな新聞記事の切り抜きがバックから出てきたからです。

 真夏にストーブかよ!とお思いでしょうが、これを「売りたい!」と感じたんです。もちろんまだ何の交渉もしていないので気持ちだけの段階です。だけど物売りは本当は苦手なんです。

 「物売り」はなぜ苦手か?それは程度の差こそあれ、売るためにへつらったり、無理したりすることが多いからです。しかも買った人から一生「買ってやったのに」と恩着せがましくされることも大変いやなことです。

 いやそんなことないよ、いいもの売るのにそんな卑屈な気持ちになることこそおかしいじゃないか、という人は多いでしょう。それはよっぽど売り手市場の商品を売ってる人とか、有名企業の営業マンだったりとか、卸売りだったりとかの場合はそうでしょう。でも、零細中小の訪問販売的物売りでは無理をしないで売れることなど一つもありません。

 訪販の人たちは生きていくために自分を殺して、必死に販売マシンに変身しています。なにせ毎日毎日0から売り方をはじめていかなくてはならないんですから割り切らないと続きません。反面生きる力やバイタリティーが高くなっていきます。何かいいこともないとね。

 私の場合は6回目のしごと、つまり今のコンピューターソフト開発・販売という仕事で、物売りの要素より物作りの要素が大きいしごとに携われるようになったので、今こんな自由気ままなブログも書けるわけです。

 さて、そんな私がまたも物売りに挑戦しなければいけないのだろうかと、いやいやながらも使命感のようなものを感じてきたというわけです。

 それは震災復興のお役に立てなければ人間として私はくずだという声が夢で聞こえてくるからです。それは、お金を寄付したりすることではない、汗をかけと言われているように思うのです。

 汗をかけといっても足の悪い私には作業応援のボランティアはできません。それなら何をするかと考えると、継続的な復興支援、つまり仕事の再生、新生をともに行おうということだと思えるわけです。

 で、やります!みんなの独創村に独創市場を創ります。そこで三陸を中心としていろんな独創品を見つけて売っていきます。隠れていた大切なもの、小さくて売ることができなかった大切なもの、探して揃えて押し売りしていきます!新商品を開発します!独創村憲章にもちゃんと書いてます。

 さ〜あなたのところにもあの有名な伝説の押し売り「ノボ村長」が現れるかもしれない。皆さん彼が来たらあきらめて買いましょう!彼は買うまで帰りませんから。