森と風の学校

 今日は小雨降る中、片道3時間の岩手県葛巻町への旅でした。葛巻町は風力発電やバイオマス発電などクリーンエネルギーを進めてきた町です。その町に廃校を再利用したユニークな環境共生学校があります。それは『森と風の学校』といいます。とても刺激的!
 旅は「みんなの独創村」仲間のくまさんと、いつもの弥次喜多道中です。

 あいにくの雨の中、いやかえって涼しい雨の中、海抜700メートルの高原にある「森と風の学校」にお昼ごろ到着です。

 この施設は「NPO法人岩手子ども環境研究所」が運営しています。2001年よりこの地区の廃校となった分校を再生し、自然エネルギーを利用した暮らしの実践や、自然との共生のなかで子供の居場所をつくろうという活動を進めています。
 
 とりあえず、まずは腹ごしらえです。屋根が牧草のユニークなレストラン「カフェ森風」でランチを食べながら理事長さんにいろんなお話を伺いました。

 伝えたいことがいっぱいあって、とても書き切れません。追々何度か紹介していきたいと思います。今日は「トイレ」の話をひとつだけ。

 清潔なトイレ、しかし便座の近くにはなにやら変わったものが?実はこれ、おがくずです。便座の下には大きなポリバケツがあります。便座から落下したものが微生物により分解され堆肥となるのです。

 つまり生ごみを処理するコンポスタと同じです。びっくりしたのは臭いがほとんどないこと、堆肥のそばでは犬が気持ちよさそうに寝そべっています。犬もほんわかと癒されるのでしょうか?

 こんなふうに、この施設では循環型の暮らしをさまざま工夫し実践しています。ネットで見たり、話で聞くのと実際に見て触って嗅ぐのとでは大違い。これならうちだっていけるじゃない!と実感してしまいます。
 
 理事長さんも言ってましたが、やはり「人の社会は実際に会ってみないと重要な情報は得られない」ということは真実のようです。